伊坂 幸太郎 著
新潮社
2010年6月29日
「自分たちさえ良ければいいや、そこそこ普通の人生をなんてね、そんな生き方が良いわけないでしょう。俺たちがその気になれば、砂漠に雪を降らすことだって、余裕で出来るんですよ。」(本文より抜粋) 
本の帯に書かれていたこの文章に惹かれて、この本を読んだ。 
とある大学生たちの話。今の俺の心に響く言葉が多く書かれた本。 
俺は西嶋みたいな人間になりたい・・・・・・。 
「西嶋はさ、そういう突発的なことをやって、どうやって納得しているんだい。」 
「納得?突発的?だって、誰も引き取りに行かなかったら、こいつはピンチだったんですよ。大ピンチですよ。」 
「これからも保護期間の切れる犬がでるたびに、西嶋は犬を引き取りにいくわけ?」 
「まさか、どうして俺が全部の犬を助けなくちゃいけないんですか。たまたまですよ。今回は見ちゃったからね、気になったんですよ。次からはもうあのホームページは除かないことにしたし。」 
「でもさ、西嶋、その一匹だけ救って、後は見て見ぬフリというのも矛盾してないかな?」 
「矛盾しちゃいけないって法律があるんですか」
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