「クライマーズ・ハイ」横山秀夫著
1985年夏の日航機墜落事件を、当時の地方新聞記者だった著者が、
架空の地方新聞記者を主人公として、
その当時の状況を描いた小説。
日航機墜落事故というものの大きさを、
事故という観点ではなく、
自分の仕事という観点で描がかれている。
社内政治、派閥、部下。
たまたま日航機墜落事故の全権デスクに指名された人間が、
縦社会の会社の中、何を支えにして仕事するのか・・・
仕事って何なんですか?・・
「下りるために登るんさ。
---中略----
だが、降りずに過ごす人生だって捨てたものではないと思う。
---中略----
転んでも、傷ついても、たとえ敗北を喫しようとも、
また立ち上がり走り続ける。
人の幸せとは、案外そんな道々出会うものではないだろうか?」
そう思いたい。
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